人生と写真館の関わり

人生と写真館の関わり

人生と写真館の関わり

子供の頃は街中でもたくさん見かけた写真館ですが、現在はデジカメやスマホなどの普及に伴い、その数も少し減ってしまったように思います。

自分の人生の中で、そんな写真館に足を運んだ機会を思い出してみると、それはいつも人生で大きな転機を迎えた時でした。

写真館に出向き、写真を撮影するそのきっかけは人それぞれです。

ですが、多くの人にとって写真館で写真を撮るきっかけとなる出来事の背景には、「人生の大きな転機」が関係しているものです。

写真館という場は、多くの人の人生とその歴史を映し出している、とても貴重な場所なのかもしれません。

写真撮影の背景も

写真館で撮った写真はやはり、デジカメや一眼レフなどの写真とは違う何かがあるものです。

全員正装をした姿でカメラに向かってほほ笑む家族写真、就職活動の履歴書に使うため、口を真一文字に結んだ硬い表情の写真、泣き出す赤ちゃんを必死にあやして撮った写真など、撮影するその時の様子や姿など、写真撮影時の背景までも如実に思い出させてくれる写真ばかりです。

そんな私が初めて写真館に足を運んだのは、小学校に入学した時でした。

私の小学校入学と妹の誕生が重なったことをきっかけに、父が写真館で撮影しようと言い出したのです。

当時は今ほどカメラが普及していなかったため、家族にとっても大きな節目となるこのような時に写真館で写真を撮影することは、珍しいことではなく、どちらかといえば当たり前のことだったのかもしれません。

普段正装することの少ない父が、入学式に出席するために正装したついでに、帰り道に家族で写真館に立ち寄ったのです。

撮影する瞬間から、誕生したばかりの妹がぐずってしまい、撮影のために大人たちが必死であやしていたことを鮮明に覚えています。

その後の写真と日常生活

そうして撮影された写真は、後日改めて受け取った後、自宅に持ち帰りきれいにアルバムに収まることになりました。

自宅のアルバムにも収まりましたが、なんと写真館のディスプレイにも飾られることとなったのです。

家族写真の見本として飾りたい旨の連絡を写真館からもらい、母が快諾した結果でした。

そしてその写真館は私の通学路にあったため、通学のたびに自分の家族写真を眺めることとなりました。

それから数年が過ぎるうちに、同級生にからかわれるようになったりしましたが、それでも私はその写真を見るのが好きでした。

大好きな家族がみんなで微笑んでいる写真は、自分にとって宝物のように感じられたからです。

年月が経つにつれ、自分の姿も両親の姿も、そして何より妹の姿が写真と大きく変化していくことが楽しくもありました。

しかもそれを毎日のように見ることができたのが嬉しかったのです。

自宅のアルバムに収まっているだけならば、きっとこうして毎日眺めることはできなかったでしょう。

かれこれ数十年、私たちの家族写真は、写真館のディスプレイに根を張ることとなりました。

写真館の写真

写真館で撮影した写真とは、その人の人生の大きな転機を映し出していることが多いものです。

人生の節目となる記念すべき瞬間を、人は写真に収めたいと思うからでしょう。

写真館での撮影は、その大事な瞬間を胸に刻むだけでなく、写真という「形」に残すことで、またその時の気持ちを思い出すことができるという最大の喜びがあります。

そして、デジカメや家庭用カメラで簡単に終わらせず、わざわざ写真館に出向いて写真撮影をすることにこそ、大きな意味があるのです。

その節目や転機に感じることや思うことが大きければ大きいほど、大事であるほど、人は写真館に出向いて写真を残そうとするのかもしれません。

そうやって撮影された写真は、何年時がたとうとも、その瞬間のことを色鮮やかに思い出させてくれるのです。

写真館で撮った写真は、映し出されたその人の心の中に、撮影した瞬間の状況や気持ちも一緒に刻み込んでくれる、貴重な写真となるのです。

 

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